下手賀沼・金山落側水路での親子生きもの観察会
白井市をはじめ北総地域には、緑豊かな里山が広がっています。しかし農林業の不振が続く現在、農業者だけで里山を守れなくなっており、里山の荒廃が進んでいます。
そこで私たちは2001年、市民・農業者・行政・学界等が協働で里山を保全するシステムの確立、「里山を生かしたまちづくり」をめざして、白井市平塚地区で
そのモデル事業を始めました。里山を保全する必要性や里山の良さを市民に直接知ってもらうための場所づくりです。これらのフィールドを使って下記のようなイベントなど、広報・啓発活動を含め市民交流事業を行っています。
2020年度から22年度の3年間はTOTO水環境基金の助成を受け「美しい下手賀沼の景観復活!」をテーマにニュータウン市民や白井市と連携・協力し、下手賀沼景観の保護やそこに住む生きもの達とふれあう里山づくりに努めます。白井市の広報誌やチラシで参加者を募集しますので是非ご参加ください。
NPO法人しろい環境塾は2020年度から3年間TOTO水環境基金の助成を受けて「美しい下手賀沼の復活!」をテーマに①下手賀沼南土手の整備 ②下手賀沼流域水辺で親子生きもの観察会 ③下手賀沼湖沼観察と調査 ④谷津田で農業体験などの活動を行います。
下手賀沼の水田は主に下手賀沼の揚水で米作りが行われています。ここ数年その揚水にまぎれて湖沼に繁茂する特定外来生物ナガエツルノゲイトウが水田にも侵入するようになりました。
そこでしろい環境塾は管理する水田に繁茂するナガエツルノゲイトウを白井市の協力で市民と共に除去活動を行います。
ナガエツルノゲイトウが見られるようになって数年。繁殖が激しい水田です。水の問題もあり、今は水田としての活用ができません。一人一人が乾いた土に腰を下ろしナガエツルノゲイトウの根や茎を根こそぎ除去します。
ゴミ袋に除去したナガエツルノゲイトウを詰め込んで白井市のトラックに積みました。(合計70kg)
今年の除去作業は終了です。来年の春にはサトイモの栽培を目指しています。
そばの満開から約1か月。今日はそばを刈り取り、乾燥させます。刈り取りは手作業です。今年は台風の被害がなかったので実もしっかりとついてます。
刈り取り・乾燥から1週間。そばの実を竹棒で叩いたりシートに打ち付けて実を落とします。隣では足踏み脱穀機で実を落とています。里山の100年前の光景が再現されています。
8月1日に除去したナガエツルノゲイトウ。3か月後ナガエツルノゲイトウは地中でその根を網目状に広がりを見せていました。今日は地中の部分の除去作業です。
しろい環境塾会員19名は、稲刈りを終えた田んぼの中で特に広がりを見せる2つの田んぼを重点に除去。怠れば来年のコメ作りが難しくなります。
6月13日予定の麦栽培講習会は雨で延期となりましたが、昨年秋から育てていた麦が麦秋の季節となり刈入れを行いました。環境塾スタッフ及び講習会参加者12名で200キロの小麦を収穫しました。収穫した小麦はパンや乾麺(うどん)の材料になります。
下手賀沼南土手は雑草が繁茂して通行が不能になっています。市民が景観を楽しみながら散策できる水辺にするために草刈り、ごみ拾いをしています。
下手賀沼には特定外来植物ナガエツルノゲイトウが繁茂してきています。(上写真左)
谷津田のコメ作りは下手賀沼の水を利用して行われていますが、ナガエツルノゲイトウが水田に侵入してきています。
2020年耕作放棄地の解消 「畑づくり」2020年7月8日
農家の高齢化が進み農業者不足により耕作が困難となった水田や畑が増えてきています。放置されれば水田や畑は荒れ、そこに住む生きものは減少し、絶滅すれば再度復活することはありません。しかしこの下手賀沼の谷津は渡りをする猛禽類のサシバの繁殖地として生態系が維持されています。
写真の水田はもともとは田んぼでしたが数年前に畑に変えられました。しかしここ数年は耕作されることなく休耕地となっていました。この畑をしろい環境塾では景観植物のコスモスや蕎麦の畑にして憩いのある場所にすることを目的に耕作することとしました。
7月8日梅雨の合間に少人数でハンマーモアを使って草刈りを行いました。
ハンマーモアの能力は抜群。2台のハンマーモアと刈払い機で草刈りが1時間で終了しました。
草刈りの後はトラクターで耕運してコスモスとそばの種を一般市民の力を借りて植えます。
8月22日そば栽培講習会の終了後、24日には新規に耕運した畑にそばの種種を植えました。
この畑、元は上の写真のような水田でしたからそばが育つかどうか不安です。谷津田の景観づくりとして初めての試みです。そばの白い花でいっぱいになることを願っています。
〇日 時 8月24日(月) 9時~11時30分
〇活動者 市民参加 1人
しろい環境塾スタッフ3人
〇作業内容 そばの種まき
下手賀沼の水田の多くは下手賀沼の揚水で行われています。近年しろい環境塾が管理する水田の用水路や水田に特定外来生物であるナガエツルノゲイトウが繁茂するようになりました。
特に今年は長雨の影響か手賀沼湖沼だけでなく水田に入り込み今後が心配です。しろい環境塾では8月1日管理する水田のナガエツルノゲイトウの除去活動を白井市環境課の協力のもと実施しました。
〇日時 2020年8月1日(土)午前9時~12時
〇場所 白井市平塚(下手賀沼谷津田しろい環境塾水田管理地)
〇活動者 しろい環境塾会員 26人
白井市役所環境課 2人
〇成果 770kg 1班 12人 503kg
2班 13人 267kg
「そばの栽培とそば打ち体験(全5回)」は、環境にやさしい農法でしろい環境塾が管理する畑を使って市民参加でそばを栽培します。
種まきー雑草取り(土寄せ)ー収穫ー脱穀を行い玄そばを作ります。最終回は玄そばからできたそば粉を使い「そば打ち」をして食べます。
第 1 回 そば栽培講習会
日 時 8月22日(土)
参加者 事前に応募があった市民4組6人
しろい環境塾スタッフ 5人
時 程 9:30 集合 白井市平塚延命寺裏しろい環境塾ベースキャンプ
オリエンテーション
10:00 作業(十余一そば畑) 種まき
11:30 片付け・まとめ
12:00 解散
ベースキャンプでそば栽培の説明
30℃以上の炎天下。マスクをして30分毎に休憩を取って作業
作業後はスイカを食べて反省会
9月30日会員10名で土手の草刈りを実施。雑草が長く伸びた土手際300mをハンマーモアで草刈り。
通行不能なところは、二人組で4か所に分かれ、各50mの草刈り。秋らしい季節になりましたが難しい作業で汗だくです。
流しそうめんに使う樋は、竹林を所有する地元農家の方の協力で伐採、加工して完成。30mの樋ができました。
食材はそうめんの他に地元のミニトマトやキュウリ。冷やした野菜は新鮮で美味しい。流しそうめんでお腹を満たしたら、スイカ割りや水鉄砲で楽しい一日を過ごします。
毎年来場者は700名を超えます。
2020年は3密を避けるために行いません
NTTコムグループは、しろい環境塾が管理整備する樹林、耕作放棄田畑を活用し、林の整備活動や田畑を活用した米作り、野菜栽培を行い、里山の保全活動や谷津の景観づくりに貢献しています。
2020年は第1回・第2回共に中止しました。
白井市が行う市民大学校講座でしろい環境塾の活動を紹介しています。20名以上の受講生が来訪し、午前は旧平塚分校校舎内で活動の説明。終了後は、ベースキャンプで会員と一緒に豚汁を賞味しながら歓談。午後は周辺の里山の景観を観賞。ニュータウンの近郊で貴重な自然を次の世代により良い環境で伝えることと安らぎのあるまちづくりについて理解していただきます。受講者の中には「今後、会員になりたい」等の意欲を示す方も。
しろい環境塾の活動紹介と地元農家による農産物の販売、平塚地区の自然・歴史・文化を保存していくことを目的に市民への啓発を行っています。2020年は開催しません。